僕自身はエックスサーバーを借りているのですが、クライアントからの依頼でさくらのレンタルサーバー でwordpressサイトを構築したときに、いくつか初心者が引っ掛かる落とし穴があったので画像付きで解説しました。ちなみに解説する僕自身は、SEOに特に強いwebマーケティングエンジニアとして活動しています。
さくらのレンタルサーバー
は、エックスサーバーと違い、もともとはwebサービスなどで利用することがメインなのでブログ初心者などには向いていませんが、なんせ安いし、価格で決めた人もいるかもしれないので、できるだけ丁寧に解説してみます。ついでですが、非エンジニアのブログ初心者がほぼ抜けてしまう初期のSEO対策(検索順位を上げるための取り組み)のひとつである.htacessの編集についてもコピペできるように解説します!
さくらのレンタルサーバー
でwordpressをインストールするための手順概要
- サーバーの契約
- ドメインの契約
- wordpressのインストール※注意点アリ
- 独自SSL設定
- .htacess編集でURL正規化
早い人でしたら1時間もかからないうちに出来てしまいます。
さて、早速進めましょう!
サーバーの契約手順(さくらのレンタルサーバー
)

まずはサーバーの契約を行っていきます。
ちなみにブログ初心者には断然 エックスサーバーがおすすめです。
サーバー契約手順1 :さくらのレンタルサーバーに申し込む
まずはさくらのレンタルサーバー
さくらのレンタルサーバーにアクセスしましょう。


オススメのプランは「スタンダード」です。 というかブログ始める人は「スタンダード」一択です。
「お申込み」をクリックすると、

- サーバーID(初期ドメイン): こちらはさくらのレンタルサーバー
のIDであり、ブログのURLとは無関係なのでテキトーに決めてしまって大丈夫です。
- 独自ドメイン:ドメインはどこで取っても変わりませんが、さくらのインターネットで取得するメリットも大してないので、スルーして大丈夫です。
- 「お支払い方法の選択」をクリックしましょう!

初めてだと思いますので、「新規会員登録へ進む(無料)」をクリックしましょう。

(1)アドレス入力→(2)「個人情報の取扱いについて」に同意します。にチェック→(3)「会員登録のご案内メールを送信」をクリックします。

(1)入力したアドレスに送信された認証コードを入力し、(2)「次へ進む」をクリックしましょう。
ちなみに認証コードは届いたメールの以下の場所に記載されています。

次のページでは、細かな個人情報の入力です。
会員情報の入力→会員メニューパスワードの設定→さくらのユーザ通信の受け取り設定→確認画面へ進むをクリック
と進めていきましょう。
すると、入力内容確認画面にいきますので、問題なければ一番下の「会員登録する」をクリックしてください。
お支払い方法の選択(無料お試しアリ)
完了すると、以下のようにお支払い方法の選択画面に移ります。

選択後、必要事項を入力したら「お申込内容の確認へ」をクリックしてください。このとき、無料お試しが可能と書いておきながら、「請求」と書かれていて不安に思われる方が多いと思います。

でも安心してください。ヘルプにきちんとキャンセルできると書いていました。

詳しく知りたい方は公式サイトでお願いします。
それでは、お支払い方法を選択し、手続きを済ませ、「同意する」にチェックを入れ、「この内容で申し込む」をクリックしましょう。
間もなくメールが届きます。
メールの件名: [さくらのレンタルサーバ]仮登録完了のお知らせ

重要な情報なので、間違えて消してしまわないよう気を付けてください。
これでサーバーの契約が完了しました! お疲れ様です!!
ドメインの契約 (お名前.com
の場合)

続いてドメインの契約をします。サーバーがブログを保管させてもらう倉庫だとすると、ドメインは、その住所を設定するような感じですね。住所がないと誰も訪れてくれませんのでこちらも必須です。
具体的に言うとURL(例えばこのブログだと「kiyo-tech.com」ですね)を決める事と思ってください。
お名前.com でドメインを取得しよう
正直ドメインはどこで取ろうが同じなので金額だけで決めてもほぼ問題ないです。特に利用者が多いお名前.comでドメインを取得した場合で解説します。
ドメイン設定の手順(1)ドメイン名を決めよう
お名前.com にアクセスし、希望のドメイン名が取得できるか確認しましょう。

※ちなみにドメインは早い者勝ちなので、希望のドメインがすでに使われている場合は取得出来ません。

チェックを付けられるドメインは全て取得可能という意味です(この場合はkiyo-tech.com以外すべてOKですね)
- ちなみに、 .workや.xyzなど異常に安いドメインは2年目から急激に値上げするので避けた方が良いと思います。
- ドメインはよっぽどの事情がない限り変えるものではありませんので、一度決めたらそのブログは一生そのドメインでいくと思っておいてください。例えば、ジャンル固定ならそのジャンルにちなんだネーミングの方がSEO的にもほんの少しは影響ありますが、ジャンル縛りなしならそれほど深く考えずにサクッと決めましょう。

ドメインを選んだら上のように「料金確認へ進む」をクリックしましょう。
ドメイン設定の手順(2)ドメインを購入しよう

次は「登録年数」を選択しますが、自動更新されるので、「1年」のままで問題ありません。OKならアドレスとパスワードを決めて「次へ」をクリック!(下のチェックボックスは無視で問題なしです)

そして面倒ですが、必要事項を入力して「次へ進む」をクリックしましょう。

そして決済方法を選択して「申込む」をクリック!
クレジットカード以外にも右下の「その他の支払方法はこちら」をクリックすると、コンビニ払い、銀行振り込み、請求書が選べます。
その後少し待って「お申込みを受け付けました。」と表示されれば完了です。その際サービス勧誘がありますが、すべて無視です。
ドメイン設定の手順(3)メール認証しよう
10~20分ほどたつと、5~6通ほどメールが届きます。

こちらのメールを開封し、 下の方にある青い文字のURLをクリックしてください。

ドメイン設定の手順(4) お名前.comでサーバーの設定をする
お名前.comのサイトにアクセスし、右上の「ドメインNaviログイン」をクリックして、管理画面にログインします。

その際、お名前ID(会員ID)が必要です。
お名前ID(会員ID)は、お名前.comの契約後に届いたメール、件名『[お名前.com]会員情報変更 完了通知』に書いてあります!
パスワードは、お名前.comで独自ドメインを取得するときに設定したものを入力してください。
ログインして少し下にスクロールすると「ご利用状況」という項目があるので、「ドメイン一覧」をクリックしてください。

そしてネームサーバーの『初期設定』の部分をクリックしてください。

「1.ドメインの選択」はそのまま触らなくてもいいので、「2.ネームサーバーの選択」の「その他」タブをクリックしてください。

すると以下の画面になります。

- ネームサーバー1:ns1.dns.ne.jp
- ネームサーバー2:ns2.dns.ne.jp
と入力して、右下の「確認」をクリックしてください。
すると、以下の画面になりますので、確認して「設定する」をクリックしましょう。

以上で、「お名前.com」側の設定は完了です。お疲れさまでした!!
ドメイン設定の手順(5)さくらのレンタルサーバー側でサーバーの設定をする
まずはサーバーコントロールパネルにログインしましょう。

ドメイン名とパスワードは、冒頭で確認したメール(件名: [さくらのレンタルサーバ]仮登録完了のお知らせ)を確認して入力してください。
ログインができたら、下の画像のように「ドメイン/SSL設定」をクリックしましょう。

次の画面では「新しいドメインの追加」をクリックです。

次の画面では、一番下「 5. 他社で取得したドメインを移管せずに使う 」の項目の「ドメインの追加へ進む」をクリックしましょう。

そして次の画面で「他社で取得した独自ドメインの追加」の項目に、お名前.comで取得したドメインを入力しましょう。
入力したら「送信する」をクリックしてください。

すると、以下のような確認画面となりますので、誤りがないか確認し、「送信する」をクリックしてください。

ドメイン追加の完了画面が表示されればドメインの設定が完了です!!
お疲れさまでした!反映までに最大48時間かかりますので気長に待ちましょう。(大体1日以内で終わるケースがほとんど)
次はいよいよWordPressのインストールです!!
WordPressのインストール※注意点アリ

WordPressのインストールを行っていくわけですが、さくらのレンタルサーバーではドメイン直下にワードプレスが来ない失敗をした人が多数報告されているようです。
具体的には、例えば「https://kiyo-tech.com」というURLがトップページになって欲しいのに、「https://kiyo-tech.com/wp/」がトップページになってしまう・・・みたいな感じです。
そういった不具合が起こらない方法でこれから解説していきますね。
WordPressのインストール の手順(1)ドメインの詳細設定をする
まずは「ドメイン/SSL設定」をクリックしてください。

設定したいドメインの横にある「変更」をクリック

次は「2.マルチドメインの対象のフォルダをご指定下さい」で「テキトウな文字列」を入力してください。

↓こんな感じです。

WordPressのインストール の手順(2)データベースの設定 をする
左メニュー>「アプリケーション設定」>「データベース設定」を選択してください。

そして、「データベースの新規作成」をクリックしてください。

データベース名と接続用パスワードを自分で決めて入力してください。(一応メモ取って控えておきましょう)「同意する」にチェックして「データベースを作成する」をクリック。他の項目はそのままで大丈夫です!

WordPressのインストール の手順(3)WordPressのクイックインストールをする
次は左メニューから「運用に便利なツール」の項目の「クイックインストール」をクリックしてください。

「ブログ」をクリックしてください。

「WordPress」をクリックしてください。

次にWordPressのインストール先を指定するのですが、ブログで使用する独自ドメインではなく、レンタルサーバを契約した時に付与される初期ドメインを選択して下さい。そして右の空欄にはテキトウな文字列を入れてください。下の 「データベース」は手順2で設定したデータベースを選択し、その時に入力したパスワードを入力して下さい。あとはそのままで大丈夫です!終わったら「インストール」をクリックしましょう。

インストールが完了すると、以下の画面になりますが、「アプリケーションの設定へ進む」は関係ないのでクリックしないでください。

次は「ドメイン/SSL設定」をクリックです。

次に、今回WordPressで使用するドメインのところに表示されている「変更」をクリックして下さい。

「2. マルチドメインの対象のフォルダをご指定ください」の指定フォルダに先ほどWordPressのインストールで設定したフォルダ名を入力し、 画面下部の「送信」をクリックして下さい。

WordPressの設定
それではいよいよブラウザからブログのURLへアクセスして下さい。次のような画面が表示されたら成功です!!

必要事項を入力して 「WordPressをインストール」 をクリックしましょう。サイトのタイトルはSEO的にも重要ですが、ここでの記入項目は後からすべて変更可能なので、いったん仮でも良いので入力して先に進みましょう。
成功しました!という表示が出たら設定完了です!!おめでとうございます。

独自SSL設定/wordpressをさくらレンタルサーバーで始める場合

これも今や必須の設定です。具体的には、http://〇〇.comではなくhttps://〇〇.comとするための設定です。無料でセキュリティを強化でき、SEO対策を行ううえでも、設定してて当たり前というところ。それでは早速設定していきましょう。
またもやサーバーパネルの左メニューの「ドメイン/SSL設定」をクリックしてください。

今回利用するドメインのSSL証明書の「登録」をクリックしてください。

次に「無料SSLの設定へ進む」をクリックしてください。

次に「無料SSLを設定する」をクリックです!

証明書の発行が完了すると、さくらのレンタルサーバーに登録してあるメールアドレスにメールが届きます。
管理画面(http://ドメイン/wp-login.php)に行きまして、設定>一般とクリックし、以下のWordPressアドレス、サイトアドレスともにhttpをhttpsに変更しましょう。

これでSSL設定は完了です。
さあいよいよ最後の項目!頑張ってください。
.htacess編集でURL正規化+サーバーの処理速度UP/SEO対策のための設定

このままでもブログ運営は可能ですし、このまま運営している人はかなり多いです。
でもここを怠るとSEO的にもったいないです。
URL正規化とは?
サイト内のあるページのURLを整理して一本化してあげることです。例えば「https://kiyo-tech.com/」が本サイトのトップページですが、「https://kiyo-tech.com/」とか「https://kiyo-tech.com」とか「https://kiyo-tech.com」とか「https://kiyo-tech.com/index.php」とか同じページを表示できるURLが複数ある状態はGoogleがポリシーに掲げている「1URL1コンテンツの原則」からはずれています。
そのため、上記のどのURLに接続しようが、 「https://kiyo-tech.com/」 に接続されるような処理(301リダイレクトといいます)を、.htacessファイルというサーバーに置かれたファイルに記述することで行います。
コピペOK!URL正規化しよう
サーバーコントロールパネルの左メニューの「運用に便利なツール」>「ファイルマネージャー」をクリックしてください。

すると以下の画面になりますので、WordPressインストールで設定したフォルダをダブルクリックしてください。

次に「.htaccess」ファイルを右クリックしてください。

編集をクリックです!

すると、以下の画面になります。

- ここで必要な記述を消したりしまうと、ブログが表示されなく恐れがありますので、慎重に。
一番下の# END WordPressの後を改行して、1行スペースを空け、以下をコピペしてください。
# 高速化処理
# BEGIN browser cache
<IfModule mod_headers.c>
<ifModule mod_expires.c>
ExpiresActive On
# cache init
ExpiresDefault "access plus 1 seconds"
# MIME Type config
ExpiresByType text/css "access plus 1 weeks"
ExpiresByType text/js "access plus 1 weeks"
ExpiresByType text/javascript "access plus 1 weeks"
ExpiresByType image/gif "access plus 1 weeks"
ExpiresByType image/jpeg "access plus 1 weeks"
ExpiresByType image/png "access plus 1 weeks"
ExpiresByType image/svg+xml "access plus 1 year"
ExpiresByType application/pdf "access plus 1 weeks"
ExpiresByType application/javascript "access plus 1 weeks"
ExpiresByType application/x-javascript "access plus 1 weeks"
ExpiresByType application/x-shockwave-flash "access plus 1 weeks"
ExpiresByType application/x-font-ttf "access plus 1 year"
ExpiresByType application/x-font-woff "access plus 1 year"
ExpiresByType application/x-font-woff2 "access plus 1 year"
ExpiresByType application/x-font-opentype "access plus 1 year"
ExpiresByType application/vnd.ms-fontobject "access plus 1 year"
</IfModule>
</IfModule>
# END browser cache
# BEGIN Gzip compresssion
<IfModule mod_deflate.c>
SetOutputFilter DEFLATE
BrowserMatch ^Mozilla/4\.0[678] no-gzip
BrowserMatch ^Mozilla/4 gzip-only-text/html
BrowserMatch \bMSIE\s(7|8) !no-gzip !gzip-only-text/html
SetEnvIfNoCase Request_URI \.(?:gif|jpe?g|png|ico|eot|woff|woff2)$ no-gzip dont-vary
AddOutputFilterByType DEFLATE text/plain
AddOutputFilterByType DEFLATE text/html
AddOutputFilterByType DEFLATE text/xml
AddOutputFilterByType DEFLATE text/css
AddOutputFilterByType DEFLATE text/js
AddOutputFilterByType DEFLATE image/svg+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/xhtml+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/rss+xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/atom_xml
AddOutputFilterByType DEFLATE application/javascript
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-javascript
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-httpd-php
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-ttf
#AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-woff
#AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-woff2
AddOutputFilterByType DEFLATE application/x-font-opentype
#AddOutputFilterByType DEFLATE application/vnd.ms-fontobject
</IfModule>
# END Gzip compresssion
#URLの正規化
<IfModule mod_rewrite.c>
#http→https
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
#Non www
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.sample\.com
RewriteRule ^(.*)$ https://sample.com/$1 [R=301,L]
#Non index.html
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^.*/index.(html|php)
RewriteRule ^(.*)index.(html|php)$ https://sample.com/$1 [R=301,L]
#slash
RewriteCond %{REQUEST_URI} !/$
RewriteCond %{REQUEST_URI} !\.[^/\.]+$
RewriteRule .* %{REQUEST_URI}/ [R=301,L]
</IfModule>
コピペを終えたら右下の保存をクリックすれば終了です。

それではきちんと設定できているかチェックしてみましょう。
リダイレクトチェックツールで確認してみましょう。

以下のように目的のhttps://〇〇.com/にリダイレクトされていればOKです。

他にも「http://www.〇〇.com/」 「https://www.〇〇.com/」 「http://www.〇〇.com」 「https://www.〇〇.com」「http:// 〇〇.com/index.php」など試してみましょう。
パーマリンクを設定する
パーマリンクとは記事のURLのことなのですが、こちらはSEO的にも運用開始後に変更してはいけないので、今のうちに設定しておきましょう。
管理画面のメニューで「設定」>「パーマリンク設定」>共通設定の「投稿名」をクリック。そして下にある「変更を保存」をクリックで完了です。

記事作成画面で記事を書いた後、いきなり「公開する」をクリックせず、「下書き保存」をクリックするようにしましょう。すると、右のようにパーマリンクの設定ができるようになります。初期設定ではタイトルと同じになってしまっていますが、このままだと自動変換されてやたらと長いURLになってしまうので、半角英数字かハイフンで書き直すよう癖をつけておいてください。

さあ、事前の設定はほぼ完了です。
あとは自分の使いやすい「テーマ」の設定と、「プラグイン」の追加、「アナリティクス・サーチコンソールの設定」を行えば完了です!
あとはSEO対策!!
内部対策、外部対策(コントロールしづらいですが)など行っていきましょう!そして何より大切なのはコンテンツです!
僕もお力になれるよう良い記事作っていきますので、ぜひ頑張りましょう!!